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基礎もなく、束石に乗っているだけの建物を大改造。

地震の度に怯えながらの生活。今回の大改造により、明るく、暖かい室内で、豊かな時を過ごせるようになりました。

建物を軽くする事で耐震性を高めて、さらに強度の高いべた基礎工法に。

まず建物の各所に木材を打付け、古い土壁を落とし始めます。

これは土壁で地震に対して抵抗していたので、仮の筋交を設ける事により工事中の建物の倒壊を防ぐためです。

次に腐った土台を取替えた後、ビニールを敷き、鉄筋を並べ始めます。

通常の工事の手順とは逆の順番です。

コンクリートを打つ事で、今まで束石に乗っていただけの構造から強度の高いべた基礎工法に姿を変えました。

さらに、コンクリートと土台の間に通気性のあるパッキンを挟む事で床下の通気性を確保し、コンクリートから立ち上る湿気で、檜の土台が腐らないように配慮しました。

先ほどのビニールは地面からの湿気が上がって来ない様にと二重に湿気を遮断する為の物です。

また足場が良くなったので施工性が上がりコストダウンにもつながります。

これでもう土台が腐る事は無くなりました。

屋根構造はそのままに、痛んだ柱の交換。

足回りが出来た頃、筋交等の構造材や耐震金物を取付始めます。

タイヤ交換等に使うジャッキを使い、梁を持ち上げ古い柱をハズシます。

そして、屋根構造はそのままに痛んだ柱や間取り的に邪魔になっていた柱を白木の化粧柱に取替えました。

次に基礎をする際に外した暖房ダクトは再利用しコストダウンに繋げます。

ビフォー・アフター

隙間風の原因になっていた木製建具から、気密性の高い複層ガラスサッシに交換。

今にも剥がれ落ちそうな板壁から少しモダンなサイディング貼りに変更し、和風デザインが好みの建て主様の要望を損なうことなく、清潔感のある明るい外観になりました。

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そして数寄屋風へ……。

室内は古民家風で暗い印象だったので、新しく窓を設け明るい数寄屋風の和室に生まれ変わりました。

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居間も同じく暗いので窓を設け、天井を勾配天井にし、既存の母屋を化粧にする事で明るく開放的な室内に変化しました。

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縁側廊下も勾配天井に化粧垂木を設けました。

また、部分的に畳を敷く事で数寄屋風に仕上がっています

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キッチンダイニングは既存の囲炉裏を生かしつつも炉縁を外し、蓋をする事で、座卓も置ける多様性のある室内に生まれ変わりました。

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