バルコニーやベランダには、落下防止のための手すりが欠かせません。
手すりの設置は法律で定められているため、手すりのない開放的なベランダにしたいと思っても実現はできません。
今回は、そんなバルコニー・ベランダの手すりについて解説します。
□バルコニーとベランダの違いは?
手すりについて解説する前にまず、バルコニーとベランダの違いについて押さえておきましょう。
バルコニーとベランダは似ているもので、混同されて使われていることもあります。
しかし、両者には明確な違いがあるため、区別が必要です。
ベランダは、屋根が設けられているタイプを指します。
日本の集合住宅では、上の階のベランダが屋根となるため、ほとんどがベランダとなっています。
屋根があるため、洗濯物を干しやすい点がメリットです。
ベランダと言うと狭いイメージがあるかもしれませんが、ある程度の広さがあっても屋根があればベランダということになります。
一方でバルコニーは、屋根が設けられていないタイプを指します。
集合住宅よりも一戸建てに多く、比較的広々としたスペースが確保されている傾向にあります。
ベランダは洗濯物を干す場所というイメージが強いですが、バルコニーはそれ以外にもくつろいだり、ちょっとした遊び場になったりと、広い用途で使われることも特徴の1つです。
下の階の屋根部分を利用したバルコニーは、ルーフバルコニーと呼ばれます。
□2階のバルコニーの手すりの高さは?
建築基準法によると、2階以上のバルコニーやベランダの手すりについて、以下のような説明がされています。
「第百二十六条 屋上広場又は二階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1メートル以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。」
つまり、バルコニーやベランダには原則として落下防止のための手すりや壁が必要になるということです。
ただし、2階以上のバルコニーやベランダであっても、建物の条件によっては、手すりや壁などが必要でない場合もあります。
気になる方は、建築会社や専門家に聞いてみると良いでしょう。
□まとめ
今回は、バルコニーとベランダの違いや、手すりの高さについて解説しました。
バルコニーとベランダは異なるものですが、どちらも手すりや壁がないと落下の危険が高まってしまいます。
適切な高さや強度の手すりなどを設置して、安全を確保しましょう。
新築の家づくりをお考えの方はお気軽にご相談ください。