よく鉄骨の住宅よりも耐久性が低いといわれることの多い木造建築ですが、それに負けないくらいの魅力がたくさんあります。
さらに、耐久性は工夫を施すことで高められるので、木造建築の耐久性に不安がある方もご安心ください。
今回は、木造建築のメリットや耐久性を高める工夫をご紹介します。
□木造建築のメリットについて
木造建築には、私達が住みやすい環境を整えてくれるメリットが3つあります。
1つ目は、調湿効果があることです。
木造建築には、湿度が低く乾燥していると木材から水分を放出し、湿度が高くじめじめしていると木材が水分を吸収してくれるという特徴があります。
この調湿効果によって室内の湿度を一定に保ってくれるので、梅雨や冬の時期でも快適に過ごせます。
さらに、家の耐久性を下げる原因となる、結露やカビの発生を抑制する効果も期待できるでしょう。
2つ目は、耐火性に優れていることです。
鉄骨の住宅に使用されている鉄は、木材よりも燃えにくい性質があります。
しかし、高温の火だと変形してしまう素材です。
一方で、木材は燃えても変形しにくい素材です。
そのため、火事の際は、鉄骨住宅よりも木造建築の方が住宅の強度が保たれやすいでしょう。
3つ目は、コストがかからないことです。
鉄骨の住宅は防サビ処理や耐火処理を施す必要がありますが、木造建築には必要ありません。
処理費用や基礎工事の費用を削減できるので、木造建築の方がコストはかからないでしょう。
また、二酸化炭素の排出も少なく、環境に優しい素材だといえます。
□木造建築の耐久性を高めるには?
木造建築の耐久性を低くする原因として、シロアリによる食害や木材の腐食が挙げられます。
これらを対策するための方法を見ていきましょう。
まず、床下の通風を考慮しましょう。
シロアリや木材の腐食を防ぐには、湿気を家に溜めこませず、外に逃がす構造にすることが大切です。
床下を空気が流れやすいように、基礎パッキンで隙間を開けたり、換気口を開けたりして通風を確保しましょう。
そして、壁の内部にも空気の通り道を作りましょう。
壁の内部の湿気は、密閉されて溜まってしまうことがよくあります。
その湿気を外に逃がすために、外壁材の内側に通気層を設ける通気工法を採用しましょう。
壁全体に空気の通り道ができ、耐久性を高められます。
□まとめ
今回は、木造建築のメリットや耐久性を高める工夫についてご紹介しました。
木造建築の耐久性に不安がある方は、今回ご紹介した工夫を参考にしてみてはいかがでしょうか。
あなたも木造建築で快適な暮らしをしませんか。