スキップフロアという間取りをご存知でしょうか。
スキップフロアとは、簡単に言うと段差を活用して様々な高さのフロアを設ける間取りです。
今回は、そんなスキップフロアのメリット・デメリットを紹介します。
新築をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
□スキップフロアとはどんな間取り?
スキップフロアは、1つの階層に複数の高さのフロアが設けられた間取りを指します。
区画ごとに床の高さが異なるため、天井の高さもそれに応じて変化します。
1つの階層内に段差や短い階段を設けることで高さの異なる区画を生み出し、高低差のある特徴的な空間を演出します。
高さに決まりはなく、1つの階層にさまざまな高さの区画を設ける場合もあります。
スキップフロアにもいくつか種類があり、それぞれ別の呼ばれ方をすることもあります。
例えば、床から少しだけ高い位置に設けられた場合は「小上がり」と呼ばれます。
また、半分地下に埋まるような形は、「半地下」と呼ばれます。
他にも、1階と2階の中間に設置される場合は、「中二階」と呼ばれます。
このように、一口にスキップフロアと言ってもその形態はさまざまです。
□スキップフロアのメリット・デメリットとは?
*メリット
メリットとしては、空間を有効活用できることが第一に挙げられます。
3階建てを建てるのが難しい場合でも、スキップフロアを取り入れて複数の高さのフロアを設けることで、床面積を効率的に増やせます。
狭小地に家を建てる場合も、高さの違うフロアを生み出すことで空間を無駄なく使えて、狭さを感じさせない住宅にできます。
また、3階建てに比べてコストを抑えやすいこともメリットです。
3階建てに比べると固定資産税がかかりにくいほか、建築コストも抑えられる場合があります。
*デメリット
デメリットとしては、天井高や段差の関係で、足腰に負担がかかることが挙げられます。
スキップフロアの下の階層は、天井高を1.4m以下にする場合が多く、出入り時に腰をかがめる必要があります。
また、高さが違うため、出入りするためには段差を上り下りしなくてはなりません。
そういった部分を負担に感じる方は一定数いらっしゃるようです。
他にも、空間設計が難しいことや、2階建てと比較するとコストが高くなることがデメリットとして挙げられます。
□まとめ
今回は、スキップフロアの特徴とメリット・デメリットについて解説しました。
多くのメリットを持つ魅力的な間取りですが、デメリットもないわけではありません。
失敗を避けるためには、デメリットについても理解しておくことが大切です。